雑にRTAする人のブログ

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【DQ1RTA】表示速度1と8の差について

ゲーム開始時、及びデータロード時に選択できる表示速度。
これは戦闘時のメッセージの流れるスピードに関わります。
速度は1から8の8段階から選択することができ、数字が少ないほど早いです。
ただし、連射機を使う場合は「8」を選択しキー連射を行うのが最速です。
これは、1~7に設定した場合自動でメッセージが流れるのに対して、
8に設定した場合1行毎にキー入力受付をし、
キー入力が行われる度に次のメッセージが表示されるという仕様のためです。

ここまではDQRTAプレイヤーの皆さんの中では常識と言っても良い知識です。
プレイヤーのほとんどが連射機を所持してるため、基本的に表示速度は8固定です。
ただし、DQ1においては竪琴技というテクニックが存在し、
これを行うにはボタン押しっぱなしを利用した経過フレーム固定操作を行う必要があり、
1行毎にメッセージが止まる速度8と相性が悪いです。
その為、多くメタルを狩るチャートを使用する場合、途中でセーブリセットを行い、
速度を1に変更して再開するという手段を取る方が多いです。

ここで私は、いくつかの疑問が浮かびました。
1.速度1にした場合、メタル狩り終了後に速度8に戻すのはどうなのか?
2.途中で速度1にするのなら、ゲーム開始時から速度1で開始するのはどうなのか?
3.メタル狩り後、メルキド東狩りなど行う場合でも速度1のほうが早いのか?
以上の疑問を解消するため、速度1と8でのタイム差を調査しました。


まず、速度1と8(連射有)のメッセージ速度がどれほどの差があるか比較しました。

1.敵出現時

結果:4F差(0.07秒弱)

2.逃げ成功

結果:4F差(0.07秒弱)

3.敵に攻撃(ヒット)+敵から被弾

結果:16F差(0.27秒弱)

全てのパターンは調査しませんでしたが、ここまでの調査で文章が1行表示される度に、
4フレームのタイム差が発生する
ことが推測できます。
1ターンにつきこちらの行動で2行、敵の行動で2行文章が表示されるので、
1ターン毎に16フレームタイム差が発生するということですね。


次に、経過フレーム固定操作(要はボタンおしっぱ)をした際のタイム差を比較しました。

1.敵出現時

結果:25F差(0.42秒弱)

2.メタルに逃げられる

結果:50F差(0.84秒弱)

3.敵に攻撃(ヒット後N操作無し)+敵から被弾

結果:80F差(1.34秒弱)

3.敵に攻撃(ヒット後N操作有り)+敵から被弾

結果:51F差(0.85秒)

今回も全パターンは調査しませんでした。しかし今回も連射有の操作と同じで、
基本的に1行文章が表示される毎のタイム差は決まっていて、25フレーム差が発生します。
ただし、ターンの最初の行動の1行目は25フレーム差ではなく、5フレーム差であり、
1ターンで発生するタイム差は、5+25+25+25=80フレーム差です。
ちなみに速度8でニュートラル操作を行うとタイム差をある程度減らす事ができ、
基本的にニュートラル操作を行うと1回につき29フレームの短縮されます。
ただし、コマンド入力後から最初の1行表示までのニュートラル操作は、
上記と異なり9フレームの短縮であるため注意してください。
※余談ですが、Bキャンセルを利用した偶奇調整は35フレームのロスです

以上のことから、竪琴操作中の戦闘時間差は1ターンにつき約0.85秒差である
ということがわかりました。(交互系装備+名前文字数偶数想定)


以上、かなり大雑把な調査でしたが、タイム差を算出できそうなデータは取れました。
さて、ここからデータを元に当初の疑問を解消していきたいと思いますが、
私はこの手の計算方法に非常に疎い(あとめんどくさい)ので、
めちゃくちゃ適当な計算を以下行ってます。

まず、メタル狩り終了後に速度8に戻す案ですが、
戻すためには王様に話し掛けセーブリセットしてロードという手順を踏む必要があり、
これらの行動を行うと、大凡40秒程度のタイムロスが発生します。
40秒ということは、今後戦闘で600行程文章が表示されればロスを取り戻せます。
竜王城で経験値を3000稼ぐ必要があると仮定し、平均戦闘ターン数を3ターンとします。
以上の仮定で計算すると、雑魚戦で表示される行数は270行程度です。
さらに竜王1戦で15ターン、竜王2戦で25ターンと仮定すると、
160行程度竜王戦で表示されてることになります。
合計すると330行で、600行という目標に届きません。
よって、この案はロスを取り戻せそうにないので没になります。

次に、ゲーム開始時から表示速度1にする案ですが、
これはチャートによってタイム差が変動するのでなんとも言えませんが、
ガライの墓デスルーラまでのエンカウント数を30、平均ターン数を3ターンと仮定すると、
ここまでの戦闘中に360行程文章が表示されることになります。
360行を表示速度1で表示すると、24秒のロスです。
さらに、デスルーラ後のセーブリセットによるロスはおよそ15秒程度です。
24-15=9秒で、今度はセーブリセットによるロスを無くしてもお釣りが返ってきません。
よって、この案も恐らく没です。

最後に、先岩山9メタチャート等、メタル狩り後に通常狩りを行うチャートでも、
速度1にしたほうが早いかどうかという案です。
9メタチャートを行い、さらにメタルとの戦闘回数を平均数である45匹とすると、
速度1にした場合、1分半程度の短縮が見込めるという雑な計算の結果が出ました。
次に、メルキド狩りで発生するタイムロスについてですが、
経験値を7000稼ぐとした場合、平均63回戦闘が必要で、平均ターン数を2.5とすると、
42秒タイムロスが発生することがわかります。
最後に、竜王区間でのタイムロスと、メタル狩り前のセーブリセットのロスを加算すると、
15+42+22=79秒のロスとなり、短縮分とトントンであることがわかります。
つまり、メタルとの戦闘回数が多ければ変更した方が得をすることになりますが、
運が良ければ変更しないほうが早いでしょうし、操作方法なども変わるので、
速度1竪琴に慣れてない人が無理に乗り換える必要は無いでしょう。
よって、この案も微妙そうであることがわかります。

以上、結局どの案も必要無さそうという少し残念な結果になってしまいましたが、
その分、現チャートの完成度の高さを証明することができたはずなので、
調査して良かったなと私は感じています。
このように、非常に最後雑な計算をしているので、こんな内容じゃ納得できないよ!
という方は是非ご協力をお願いします><出来る限りのお手伝いは致します。


結論:既存チャートを変更する必要は恐らくありません/(^o^)\